声が届く場所を育てたい―理念を見つめ直して

「声が届く安心感が、チームの力を引き出す。」

どんな人も、自分らしさを大切にしながら、安心して声を出せる。
そんなチームを、私はこれからも丁寧に育てていきたいと感じています。

先日、自分の理念を見直す時間を持ちました。
これまで、たくさんのチームや人と関わる中で、いつの間にか“うまくいく関係性”を追いかけすぎていたかもしれない―そんな気づきがあったからです。

ふと思い返すのは、初めてコーチングに出会った頃のこと。
その人らしさに触れたときの温かさや、言葉にならない思いが少しずつ開かれていく瞬間に、私は何よりの喜びを感じていました。
理念を再考することで、「私は何のためにこの仕事をしているのか」が、また少しだけ澄んだ輪郭を持って戻ってきたように思います。

私がこれから育てていきたいのは、“完璧なチーム”ではありません。
時に迷いながらも、お互いの違いを認め合い、共に歩いていける関係。
それぞれの声が大切にされる、あたたかな場です。

そのために、私はこれからも、一人ひとりにそっと寄り添いながら、必要なときには背中を押し、対話を通してチームの力を引き出していきたいと思っています。

うまくいかないことも、立ち止まることも、チームにはきっとある。
でも、そこで「話せる」「聞いてもらえる」安心があれば、人は少しずつ前を向ける。
私は、そんな“ひと呼吸おける場”を支える存在でありたいと願っています。

共に笑い、共に悩み、共に成長する。
これからも、その一歩一歩を大切にしていきます。