【言葉で場を整える②】~合意を進める言い換え術~

アイビー:花言葉「結びつき」

『リーダーのためのフレーズと所作② 』  — アイビーがつなぐ、心の架け橋 —

職場でも家庭でも、意見がぶつかることはあります。
でも、対立は悪いことではありません。大切なのは、対立を対話に変える力です。
その第一歩が、「言い換え」。
同じ内容でも、言葉の選び方ひとつで、相手の心に届くかどうかが変わります。

たとえば、部下に「早くやって」と言うより、「いつごろできそう?」と尋ねる。
「まだ終わってないの?」よりも、「もう少し時間が要るかな?」と聴いてみる。
ほんの少し言葉を変えるだけで、圧力から対話へと変わります。
相手を急かすより、相手のペースを尊重する言葉が、信頼の芽を育てるのです。

アイビーの花言葉は「結びつき」「誠実」「信頼」。
どんな場所でもしなやかに伸び、壁を越えて寄り添うその姿は、まるで対話の象徴です。
言葉もまた、つなぐ力。相手を正そうとするより、共に考える姿勢を持つことで、関係は強くなります。

こんなとき、どんな言葉を選べばいいでしょうか。
・「違うと思う」ではなく、「こういう見方もありますね」と添える。
・「無理です」ではなく、「もう少し条件を整えれば可能かもしれません」と切り返す。
・「わかってないな」ではなく、「どう感じているか、もう少し聞かせてください」と促す。

このような言い換えは、ただの表現テクニックではありません。
相手を尊重する姿勢そのものなのです。
言葉を整えることは、関係を整えること。
相手の立場を理解しながら、自分の意見も伝える。
そのバランスが「合意」へと導きます。

実は、言葉をやわらかくすることで、自分の心も落ち着きます。
カッとなる瞬間ほど、少し間を置いて“言い換え”を探す。
その一呼吸が、関係のほころびを防ぎ、場を整えるきっかけになります。

アイビーのように、言葉は静かに、けれど確実に人をつなげていきます。
どちらが正しいかではなく、「どうすれば一緒に進めるか」を見つけるために。
今日も一つ、言葉をやさしく言い換えてみませんか。
その小さな一言が、次の合意への“緑のつる”になります。

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もし今の職場やチームで活かせそうだと感じたら、気軽にお話ししてみませんか。

最後までお読みいただきありがとうございました。