【言葉で場を整える④】~ねぎらいと承認の言葉~

ガーベラ:花言葉「希望」「前進」
『リーダーのためのフレーズと所作④ 』
― ガーベラが照らす“前へ進むためのあたたかさ” ―
チームが前へ進むとき、その背中をそっと押すのは「承認の言葉」です。
ただ褒めるだけではなく、「見ているよ」「大切に思っているよ」という気持ちが伝わると、人は安心して力を発揮できるようになります。
ガーベラの花言葉は「希望」「前進」。明るく顔を上げるように咲く姿は、リーダーのやさしいまなざしそのものです。
承認の言葉には、いくつかの種類があります。
まずは “存在を認める承認”。
「いつもありがとう」「いてくれて助かるよ」
結果ではなく、そこに“その人がいること”そのものを認める働きかけです。
忙しく慌しい毎日でも、この一言があるだけで、チームの空気はほっとゆるみます。
次に “行動をていねいに拾う承認”。
・「あの資料、まとめ方がわかりやすかったね」
・「さっきのフォロー、気づいていたよ」
・「その声かけ、場を落ち着かせてくれたね」
こうした承認は、人の“努力や姿勢”を照らすやわらかい光のようなものです。
評価ではなく、気づいたことをそっと伝えるだけで十分。
人は「見てもらえている」と感じた瞬間に、自信を取り戻します。
そしてもう一つ大切なのが、
“未来へ背中を押す承認” です。
・「あなたならきっとできると思う」
・「あの取り組み、次が楽しみだね」
・「一緒に進んでいこう」
ガーベラの明るい花色のように、前へ進む勇気を与える言葉です。
リーダーが未来を信じて伝える言葉は、チームの希望になります。
ねぎらいもまた、承認のひとつです。
「今日は大変やったね」「無理しすぎてない?」
その一言が、相手の張りつめた気持ちを静かにほどいてくれます。
ねぎらいの言葉は、弱さを認めることではなく、
“人としての尊さを大切にする姿勢”です。
承認やねぎらいがあるチームは、
失敗しても立ち上がりやすく、挑戦が続きます。
逆に、承認の少ないチームでは、空気が固まり、
本音が出なくなり、変化が止まってしまいます。
ガーベラの花を思い浮かべてみてください。
色とりどりの花びらが、どれも強く主張しすぎず、
けれど確かな存在感で周囲を明るくしてくれる。
承認の言葉も同じです。
大げさでなくていいんです。
ただ、相手の心にそっと灯りを置くつもりで伝える――
それだけでチームの空気は変わります。
今日、誰にどんな言葉を手渡したいですか。
その一言は、きっと誰かのガーベラになります。
やさしい承認は、チームの未来を照らす光です。
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もし今の職場やチームで活かせそうだと感じたら、気軽にお話ししてみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました。

