【言葉で場を整える⓷】~問いで思考を開く~

デルフィニウム:花言葉「高貴」「清明」

『リーダーのためのフレーズと所作⓷ 』  問いで思考を開く
― デルフィニウムが教えてくれる、“心をのびやかにする問い” ―

リーダーの言葉には、相手の可能性を広げる力があります。
その中でも特に大きな影響を持つのが「問い」です。
問いかけは、相手の心を縛るのではなく、そっとほどいて、
本来の力を引き出すための“入口”になります。

デルフィニウムの花言葉は「高貴」「清明」。
すっと空へ伸びる姿には、迷いや不安で曇った心に、
新しい風を通してくれるような凛とした美しさがあります。
リーダーの問いも、それと同じです。
問いによって人の思考に光が差し、視界がひらけていきます。

まず大切なのは、「相手を追いつめない問い」を選ぶこと。
たとえば、
・「どうしてできなかったの?」ではなく「どこが難しかった?」
・「何でやらないの?」ではなく「動きにくい理由は何かな?」
・「ちゃんと理解してる?」ではなく「ここまでどう感じてる?」
こんな小さな言い換えだけで、場の空気はやわらぎます。

次に、問いの“向き”を意識すること。
過去を責める問いより、未来へ視線を向ける問いが、
人を前へ進めてくれます。
・「次に進むための一歩は何でしょう?」
・「どんな状態ならうまくいきそう?」
・「必要なサポートは何がありますか?」
未来に目を向けると、相手の表情は自然と前向きになります。

そして、問いかけた後の「沈黙」を大切にすること。
答えを急がず、相手の思考が深まっていく時間を待つ。
その静けさが、人に安心と自信を取り戻させます。
沈黙は“何もない時間”ではありません。
考えが育ち、心が整う、大切なプロセスなのです。

この沈黙・間(ま)は、難しいかもしれません。
けれど、実践すれば、自然と身に付きます。

問いは、相手を動かす命令ではなく、
“相手自身が気づくための手助け”。
だからこそ、問いを投げかけるリーダーの姿勢には、
デルフィニウムのような清々しさが必要です。
相手の内側にある答えを信じて、
その心の扉をそっと開くように問いを届ける。
その姿勢が、チームに知恵と協働を生み出します。

今日、誰かにひとつだけ問いを投げるとしたら、
どんな言葉を選びますか?
その問いは、相手の力を信じるまなざしで包まれていますか?

問いは、人を動かす“やさしい力”です。
明日もまた、のびやかに空へ伸びるデルフィニウムを思い出しながら、
思考に光を届ける問いを選んでみませんか。

コーチングオフィスRayでは、「対話力」「言葉の磨き方」をテーマにした講座も開いています。
もし今の職場やチームで活かせそうだと感じたら、気軽にお話ししてみませんか。

最後までお読みいただきありがとうございました。